野見山暁治展

福岡は秋晴れの気持ちのいい3連休です。

 

先の連休に引き続き、石橋美術館へ行ってきました。
今回は、西部水彩展と野見山暁治展を見るために。

 

まずは1階で開催中の西部水彩展へ。
毎年見に来ていますが、今年も多彩な作品で見ごたえがありました。
いろんな表現のできる水彩の世界って素晴らしいなと思います。

 

私は同じ水彩(アクリル絵の具)を使っていても、油絵からスタートしたからか、
厚塗りで油絵っぽい絵になってしまいますが、透明感あふれる世界も
いつか思うように表現できたらなあと思います。

 

そして2階で開催されている 野見山暁治展へ。
福岡県嘉穂郡出身で2000年に文化功労者に選ばれている画家です。



実は気になっていた展示だったものの、見に行くのは迷っていましたが、
ラッキーなことに招待券をいただいたので迷わず見に行きました(^^)。

 

今回の展示の画集を先に見せてもらっていたのですが、
画集を見た感じでは、さらっと描いてある印象を受けていました。

 

が、実際は、

 

さらっとだなんてとんでもない!

 

ものすごい迫力です。
大胆な筆づかいで画家の気迫が絵からはみだしてくるような、
そして見ているこちらまでも、心の中の奥のものがふつふつと呼び覚まされる ような感覚。
たぶん、絵を見ているときの私の瞳孔は開きっぱなしだったでしょう。

 

画集を見て、さわやかな風を感じる絵だとも思っていたのですが、
実際に絵を前にしたときに感じた風は台風のような強風でした。
現在91歳の画家の近年作の大きな絵にぐるりと囲まれたときには、
絵の具のシャワーを頭からふっかけられた感じさえしました。

 

本当に、久しぶりに心揺さぶられる絵を見ました。
まだ見ていない方は是非、見にいかれることをお勧めします。

 

10月16日(日)まで久留米の石橋美術館で展示されています。
「野見山暁治展」

 

私は知らなかったんですが、
JR博多駅4Fの 新幹線乗り換え連絡通路で、野見山暁治のステンドグラス作品があります。
故郷の海を描いた「海の向こうから」という作品です。
その原画も展示されています。

 

絵本や挿絵等も多数手がけられていて、
「 しま」や「ケムクジャーラ」の原画と絵本も展示されていました。
話の発想がぶっとんでいて楽しく、絵も素晴らしい絵本でした。
「しま」は是非買いたかったのですが、石橋美術館では売り切れでした。

 

この「しま」は糸島市の姫島がモデルだそうです。
この展示会は10月28日からは東京のブリジストン美術館へ巡回するようです。

 










 

 







くらよし絵画教室

福岡県小郡市の絵画教室、臨床美術教室(アートセラピー)。子ども、大人、親子対象。 絵画教室では絵を描く経験の積み重ねをすることで、表現が豊かになり、描きたいものが描けるようになっていきます。 臨床美術教室では、上手下手関係なく、楽しく創作活動をすることで脳がいきいき心が元気になります。 アートを生きる力に!

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