古賀耕児 遺作展のお知らせ 7月1日まで
古賀耕児先生は私の絵を指導していただいている、小川幸男先生の師で、
2000年から二科会の理事をされていました。
1997年には二科展総理大臣賞を受賞されています。
2009年に78歳で亡くなられましたが、今回の展示はその回顧展になります。
フランス・シャブリ地方のブドウ畑など田園風景をテーマに描かれた絵は
色、構図とも洗練されており、私も大好きな絵です。
特に二科展総理大臣賞を受賞された「シャブリの丘」は素晴らしい作品だと思います。
古賀先生の想い出といえば、私の一方的な想い出ですが、
当時、久留米の石橋文化センターで画材屋の三方さんが主催されていた「日曜画家教室」に初めて参加した時のこと。
そこで絵の指導をされていたのが古賀耕児先生でした。
その助手として指導されていたのが小川幸男先生で、現在まで絵の指導をしていただいています。
20代半ばで始めた油絵。
当時はまだ室内で静物画を数点しか描いたことがありませんでした。
「日曜画家教室」で初めて外で描いた風景画は
なんてことのない木と道をF6号のキャンバスに描いた絵でした。
今思うと意外にサラッと描いた、色が暗めの小さな絵だったと思います。
絵を描き終えた参加者は、教室に集まって一斉に絵を前に並べます。
それを古賀先生が批評していかれるのですが、
初参加で周りの上手な絵に気がひける中、ドキドキで前に並べた私の作品を
意外にも古賀先生が褒めてくださったのです!!
なかなか達者な絵だ、これは誰の絵ね?と言ってもらい、
かなり嬉しかったことを覚えています。
何気なく言っていただいた一言だったと思いますが、
今でも絵を描くのが大好きで、十何年も描き続けているのは、
あの時の一言をもらえたおかげだと思っています。
どれほど嬉しくて、どれほど自信になったことか。
そんな思い出を残してくれた古賀先生の展示会。
古賀先生の偉大な60年の画業を拝見させてもらいに、私も出かけようと思います。
皆様も是非お出かけください。
古賀耕児遺作展
2012年6月26日(火)~7月1日(日)
福岡市美術館 特別展示室B
9:30 ~ 17:30 ( 入館 17:00まで )
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