第2回 福岡臨床美術作品展 in エールピア久留米

「臨床美術士」という資格があるのを知ったのは2年程前です。

それ以来ずっと気になってネットで検索しまくっていました。

そこで見つけたのが福岡で活動されている臨床美術士グループ、F-CATさんのホームページでした。

 

本来絵を描くのは楽しいことです。

しかし日本ではアートを楽しんでいるのはほんの一部の愛好者だけという現実。

もっと誰でも気軽に絵を描くようになればいいな、

アートの敷居を低くしたいなと常日頃思っていました。

また、絵を描くという行為自体、自分自身の精神衛生上かなり役に立っているという実感もあり、

絵の力、アートの底知れぬ力というか、可能性を感じていました。

 

 

そんな時に知った臨床美術

まさに、これだ!と思いました。

 

 

臨床美術というのは、

絵画・彫刻などを楽しみながら認知症の症状を予防、改善していく方法。

上手い、下手にとらわれず、作品を制作する過程を大切にすることで個性豊かな作品を作り上げていき、

子どもたちの情操教育や、日々のストレスで心のケアを必要とされている方々にも有 効な方法。

(F-CATさんのホームページより引用)

 

その臨床美術の第2回目の展示会が

10月13日、エールピア久留米で開催されました。

F-CATの方とはメールで問い合わせ等させていただいていたので、

当日お会いできるのを楽しみにしていました。

 



 



展示会場には巨大なモニュメントが。

色鮮やかで目をひきます。

 



F-CAT代表の津田様に丁寧に説明していただきながら作品を鑑賞しました。

手前の色鮮やかな抽象画は、

実は2人で交互に線をひきながら、後で着色して描いた絵だそうです。

私の中に2人で交互に絵を描くという発想自体がなかったので驚きました。

わくわく楽しく参加できそうなプログラムですね。

 


のびのび描かれていて、きれいな作品です。

 


テーブルの上には、カラフルなパイナップルのモニュメントがたくさん。

 

まずはパイナップルを目の前に置いて、産地に思いを馳せたり、

実際に食べてみたりしてイメージするという作業をしっかり行ってから制作に入るそうです。

そうして表現されたパイナップルたちは個性豊かないきいきとしたモニュメントになっています。

 



顔を抽象的に描いた作品。

個性的で面白い。

 

 



これは梅雨をイメージした作品。

セロファンの裏にスポンジでアクリル絵の具を塗って制作するのだそうです。

セロファンを表にひっくり返すと、自分でも驚きの出来に!

 

 



こんな素敵な絵を幼稚園の年少さんが描いたというから驚きです。

これは大人顔負けの抽象画ですよ。

 

 


こちらはサボテンの絵。

同じものを描いても、色も形も様々です。

イメージの仕方でこんなに違う作品になるんですね。

 

 



展示方法もとても素敵でした。

 



 



 

臨床美術のプログラムをもってすれば、

絵の苦手な人や幼い子どもさん、年配の方でも、

誰でも芸術性の高い作品を簡単に作れてしまう

というのが非常に魅力的だと思いました。

 

イメージして形にするという作業自体が脳を活性化させるので、

できた作品よりも、できる過程の作業をしている時間が大切なんだそうです。

臨床美術について熱く楽しそうに語られるメンバーの方の目が印象的でした。

 

誰にでもやさしいアート、臨床美術。

これから医療や地域での活用が期待されるところです。

 

精力的に活動をされているメンバーの方、

今回お話を聞かせていただきありがとうございました。

機会があれば、私も是非ワークショップに参加してみたいと思います。

そして、今後、臨床美術士の資格も取得していきたいと思います。

 

 

臨床美術は現在は

北九州霧が丘つだ病院サンホームまつざき

サンホームおごおりごうだ神経内科医院

久留米市シダックスカルチャースクール

などで行われています。

 

また、ワークショップも年に数回行われています。

先日は久留米大学教職員組合組織部さんの研修会でワークショップを行い、

大変好評だったようです。

 

くらよし絵画教室

福岡県小郡市の絵画教室、臨床美術教室(アートセラピー)。子ども、大人、親子対象。 絵画教室では絵を描く経験の積み重ねをすることで、表現が豊かになり、描きたいものが描けるようになっていきます。 臨床美術教室では、上手下手関係なく、楽しく創作活動をすることで脳がいきいき心が元気になります。 アートを生きる力に!

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